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音楽用語

Voicing ( ヴォイシング )

メロディーラインは、一連の単音によって構成されることが最も一般的ですが、曲に変化や迫力を付けるために、部分的に和音化することがあります。これが Voicing と呼ばれる編曲技術です。
Voicing は、常に元になるメロディー音を最上音として和音を生成します。元になるメロディー音を Lead Note ( リードノート ) と呼びます。

Lead Note がクロマティック音であった場合、いずれかのコード構成音と不協和音を形成するため、Voicing は行なえません。

和音化を行なう場合、使える音程は Lead Note に割り当てられているコードによって限定されますが、使う順番までは限定されません。Voicing は、この「使う順番」に関わる技術であり、使う「和音の数」に応じて、様々な「順番」が考案されてきました。実際、同じコード、同じ Lead Note でも、ニュアンスの異なる和音がたくさん存在します。

このように Voicing とは、ヴォイシングする音符 ( Lead Note ) には手を付けず、Lead Note の下方向に、指定されたコードと音数に従って和音を構成させる処理を意味します。

ブラス・セクションやストリング・セクションを編曲する際、Voicing 技術が必要となります。またピアノ伴奏をする場合、コードをどのように展開して和音を構成するかによって、ニュアンスは大きく左右されます。ここでも Voicing 技術が必要となります。このように Voicing は編曲の基礎となる技術であり、新しい音楽スタイルを作り出す力すら持ち合わせています。

CAMPS では Voice 数は3〜6声、Closed から Spread、U.S.T.まで幅広い手法や、抑揚を拡げる Harmonic Tension オン/オフ機能をサポートしています。Voicing 機能により、「和音の響きの微妙な味付け」が瞬時に可能となりました。

Voicing は、Lines ( ライン ) メニューの Voicing アイテム で表示される Voicing ダイアログボックスで行ないます。

CAMPS では以下 8 種類の Voicing をサポートしています。

Cluster
Cluster は、和音を構成する音符間の音程差が 2nd の、比較的幅狭い音域に展開する和音です。
低音域のメロディー、バックグランド、輝きを必要とする高音域のメロディーなどに使用すると効果的です。

Closed Closed は、Lead Note の下方向に最寄りのコード構成音を順番に並べた、最も基本的な和音です。

Drop2
Drop2 は、Closed の第2音を1オクターブ下げた、やや幅広い音域に展開する和音です。

Drop3
Drop3 は、Closed の第3音を1オクターブ下げた、さらに幅広い音域に展開する和音です。

Drop2+4
Drop2+4 は、Closed の第2、4音を1オクターブ下げた、比較的幅広い音域に展開する和音です。

4th
4th は、和音を構成する音符間の音程差が Perfect 4th ある、比較的幅広い音域に展開する和音です。
長い音符、リズミックなメロディー、Pedal Point などに使用すると効果的です。

Spread
Spread は、最下音に Root、その上に 3rd と 7th を含む、幅広い音域に展開する和音です。
長い音符、リズミックなメロディー、バックグランド、ヴォーカルなどに使用すると効果的です。

UST
Upper Structure Triad (U.S.T.) は、コード構成音と
テンション音とで構成される三和音です。
リズミックなメロディー、クライマックスの強調、エンディングなどに使用すると効果的です。

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